1776年7月4日、大陸会議で「アメリカ独立宣言」が批准されたことに由来する。
当時の北米大陸には数十の植民地があった。
そのすべてが白人国家、主に大英帝国とフランス王国の植民地だった。
大陸会議とは、大英帝国の自治植民地・13地域により、1774年から開催されていた会議だ。
これは現在の合衆国、東海岸13州とワシントンD.C.にあたる地域だ。
ちなみに、この会議に国際的な力は全くない。
アメリカ独立宣言は、自治植民地の代表が集まり、「我々は大英帝国から独立する!」と宣言したものだ。
国際的に国家承認された訳ではない。
そして、この時のアメリカ合衆国は国というより、現在のEUに近いものだ。
アメリカ合衆国が国際的に国家承認されるのは、大英帝国との独立戦争(1775年4月19日~1783年9月3日)に勝利し、パリ講和条約で大英帝国が独立を承認してからだ。
1776年7月4日・・・アメリカ独立宣言
1783年9月3日・・・アメリカ合衆国建国
実際にはこのように考えるのは普通だろう。
なぜこのような話をしたかというと、「独立記念日」と言えば、この日に合衆国が植民地から独立して建国したと思う人が多いからだ。
皆さんはいかがだろうか?
合衆国に関しては、事実と異なって伝えられているものがいくつかある。
それがプロパガンダによるものか、それとも認識の相違によるものか。
断定ができない部分も多いので、明言は避けておく。
その例を紹介しよう。
アメリカ合衆国のことを多くの日本人は「アメリカ」と呼んでいる。
しかし、アメリカという国はない。
正式には、「米州(べいしゅう)」又は「アメリカ州」と言う。
アメリカ合衆国は、「米国」又は「合衆国」というのが略称だ。
戦前の新聞は「米国」と書いていた。
日常的な会話では「合衆国」という人が多かった。
南北戦争(1861年4月12日~1865年5月9日)もその一つだ。
この戦争は、アメリカ合衆国とアメリカ連合国の国家間で発生したものだ。
アメリカ連合国は当時の大国・大英帝国などの国は国家承認していなかったが。
南北戦争と言えば、合衆国の内戦と思っている人もいるだろう。
そして、多くの人は、アメリカ連合国という国があり、その国がアメリカ合衆国に滅ぼされた後、併合されたことは知らないだろう。
この記事は合衆国を批判するつもりで書いている訳ではない。
この国には良い側面も多々ある。
合衆国に住む人の多くは、ヨーロッパから移民してきた人達の子孫だ。
ドイツ系移民の数が1番多い。
そして、多くの原住民(インディアン)を虐殺・迫害して、人工的につくられた国である。
この事実は覚えておいてもらいたい。