法務省は6日、オウム真理教の教祖・麻原彰晃(あさはら しょうこう)こと松本智津夫(まつもと ちづお)死刑囚ら7人の死刑を執行した。
死刑が執行された7人
・早川紀代秀(68)
・井上嘉浩(48)
・新実智光(54)
・土谷正実(53)
・遠藤誠一(58)
・中川智正(55)
オウム真理教は1980年代末期から1990年代中期にかけて一連の事件を引き起こしている。
死亡者がでた事件だけでも、11件(立件なし含む)も引き起こしている。
死亡者は29人(殺人26名、逮捕監禁致死1名、殺人未遂2名)、負傷者は6,500人を超えている。
主な事件と逮捕までの経過は、以下のとおりだ。
・1988年09月22日:在家信者死亡事件(立件なし)、死者1人、最初の死亡事件
・1989年11月04日:坂本堤弁護士一家殺害事件、死者3人
・1993年06月28日:第一次亀戸異臭事件、テロ未遂事件
・1994年06月27日:松本サリン事件、死者7人、負傷600人前後
・1995年03月20日:地下鉄サリン事件、死者12人、負傷6,300人前後
・1995年03月22日:教団施設に強制捜査
・1995年04月06日:教団関係者(岐部哲也・越川真一)初めての逮捕
1989年11月の坂本堤弁護士一家殺害事件が発生した直後から、「オウム真理教が事件に関与しているのでは?」という疑惑はあった。
更に、1994年6月の松本サリン事件では死亡者まででている。
「教団への強制捜査開始が遅すぎる」と感じるのは私だけだろうか?
警察は教団への強制捜査をもっと早く行いたかったができなかった。
強制捜査は、裁判官から逮捕状・捜索令状・押収令状などが発せられた場合に限られているからだ。もちろん、証拠が必要だ。
これを「令状主義」という。
安全と自由は相反する。
安全な社会を作りたければ、ある程度の自由は制限されることになる。
更に、刑事罰も今より重くする必要がある。
日本はこれから国際化が進むだろう。
今までより、人や物が国境を越えて動くようになる訳だ。
何もしなければ、治安は悪くなっていく。
ヨーロッパの国々を見ればわかる。
今までと同じでいいのか?
それとも、治安を保つため、警察の権限強化や防犯カメラ増設などの対策をする方が良いのか?
この事件を機に、一度考えて頂きたい。