素人が新聞記事書いてみた

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高知工科大学など、「ものを見て、ものを思い出す」際の脳の動作原理を発見

高知工科大学の竹田真己特任教授らの共同研究グループ(高知工科大学順天堂大学東京大学)が、「ものを見て、関連するものを思い出す」際、脳がどのような動作をしているのかを発見した。

サルに記憶課題を実施させ脳活動を計測した結果、「大脳側頭葉の神経回路が皮質層単位で切り替わること」を発見した。

この発見は従来の学説を覆すものある。

情報元:Dynamic laminar rerouting of inter-areal mnemonic signal by cognitive operations in primate temporal cortex | Nature Communications

 

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橙色の部分が大脳側頭葉、出典:Wikipedia

 

大脳の側頭葉には、記憶を司る領域がある。この領域に、ものを覚えたり、ものを思い出したりする際、活動する神経細胞が多く存在することは以前からわかっていた。

しかし、これらの神経細胞が「ものを見て、関連したものを思い出す」際に、どのように働くのか、神経回路の動作原理は不明だった。

 

同研究では、サルに対になった視覚図形を学習させ、ある図形を見た時、対の図形を思い出すように訓練した。これを「対連合記憶課題」と言う。

この時、サル側頭葉の「36野」と「TE野」の2つの領域の神経細胞の活動を計測した。 

 

計測の結果、ものを見た時はTE野の浅層、思い出す際にはTE野の深層に神経回路を切り替えていた。

また、36野の神経細胞の活動は、想起する図形そのものを表象していた。

更に、これらの神経回路の信号は、図形の知覚時、想起時ともにTE野の皮質浅層の神経細胞の活動に影響を与えており、この神経回路の切り替えがうまくいかないとサルは正しく図形を思い出すことができないこともわかった。

 

研究の成果

①サルが「ものを見て、関連するものを思い出す」際、大脳側頭葉の神経回路が皮質層単位で切り替わることを発見

②図形の知覚時、想起時の「神経回路の切り替えがうまくいかない」サルは図形を正しく思い出すことができないことを発見

③今回の発見は、記憶障害の治療の進歩につながる可能性が極めて高い

 

記憶障害とは、自分の体験した出来事や過去についての記憶が抜け落ちてしまう障害のことを言う。認知症の中核症状のひとつだ。そして、発症者は多い。

1999年と2011年に進行を遅らせる薬が処方されるようになったのだが、進行性の障害のため改善はほぼ不可能である。

しかし、この研究で「記憶の仕組みの一部」が解明された。

すぐには無理だろうが、将来的には記憶障害の治療法に繋げてほしい。

身内に痴ほう症がいると、本当に大変だ。