厚生労働省は16日、「全国がん
がん罹患数とは、対象とする人口集団から、一定の期間に、新たにがんと診断された数のことである。
同統計は、全ての病院と都道府県が指定した診療所にがん患者の報告を義務付ける「がん登録等の推進に関する法律」(通称「全国がん登録」)の施行後、初めての統計である。
平成27年(2015年)まで行われていた統計に比べ、対象となる病院や診療所が大幅に増え、患者の実態を正確に反映できるようになった。
原典及び情報元: 全国がん罹患数2016年速報.
平成28年に新たに「がんと診断」された人(複数部位を含む延べ人数)は99万5132人で過去最高となった。
部位別のがん患者数は多い方から、大腸15万8127人、胃13万4650人、肺12万5454人、乳房9万5525人、前立腺8万9717人だった。この5つでがん全体の6割以上を占めた。
男性と女性では、なりやすい「がん」は異なる。多い方から以下のとおりである。左が男性、右が女性である。なお、性別不明者もいるため、男女の合計を足しても総数より少い場合もある。
1位: 胃 9万2691人、乳房9万4848人
2位:前立腺8万9717人、大腸6万8476人
3位: 大腸8万9641人、胃 4万1959人
4位: 肺 8万3790人、肺 4万1634人
5位: 肝 2万8480人、子宮2万8076人
人口10万人あたりの「がん
がん全体の都道府県別の人口10万人あたりの
「がん」は今や、日本人の2人に1人がかかる病気と言われている。戦前と比べると飛躍的に増大した。理由は年齢が上がるほど発症しやすくなるためである。
ただ、早期発見ができたなら、特定のがんを除き、完治できる場合が多い。
「がん」は不治の病ではない。