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大分大学、フィリピンに「狂犬病検査用ウイルス株」導入成功

大分大学は8月20日、フィリピンに「狂犬病検査用ウイルス株」の導入に成功したと発表した。

 

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狂犬病ウイルスの電子顕微鏡写真、出典:国立感染症研究所

 

狂犬病とは、全ての哺乳類が感染するウイルス性の感染症である。

ヒトも動物も発症するとほぼ100%の確率で死亡する。ヒトの場合には、感染後にワクチンにより発症を防ぐことが可能。

 

狂犬病はヒトからヒトへは通常感染しない(輸血による感染例あり)。主に、狂犬病に感染した動物に咬まれ、唾液中に排出されるウイルスが傷口より体内に侵入することにより感染する。

日本では昭和32年(1957年)以降、感染例はない。

感染から発症までの潜伏期間は通常、数日から数か月程度。最長2年という記録がある。

感染初期は発熱や頭痛など風邪のような症状で始まり、傷口の痛みも起こる。水を飲むと喉が痙攣(けいれん)し苦しい。興奮しやすくなったり、錯乱状態になったりする。最終的には、昏睡状態から呼吸停止で死亡する。

 

狂犬病はヒトも動物も、ワクチン接種による十分な免疫(狂犬病ウイルスに対する抗体)があれば予防することができる。そのためには、十分な免疫があるか否かを検査する必要がある。

検査を行うには、狂犬病検査用ウイルス株「CVS-11株」が必須である。

しかし、フィリピン国内にはこのウイルス株がなかったため、検査ができない状況にあった。

 

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フィリピンの国旗、出典:Wikipedia

 

フィリピンでは毎年、約200人が狂犬病により亡くなっている。

このため、大分大学とフィリピン熱帯医学研究所を中心に、国際標準である狂犬病抗体検査法の確立を目指していた。(SATREPSフィリピン狂犬病対策プロジェクト)

 

今年4月、フィリピン熱帯医学研究所は、国際獣疫事務局が推奨する国際機関からCVS-11株を輸入した。

国際獣疫事務局が推奨する方法(BHK-21細胞を使用)でウイルス増殖を試みたができなかった。

 

今年7月、大分大学医学部微生物学講座の西園晃教授と山田健太郎准教授がフィリピン熱帯医学研究所に行き、ウイルス株増殖のための技術支援を行った。

大分大学側はこれまでの経験から、BHK-21細胞の代わりに「NA-C1300細胞」を使用することを提案。同時に、狂犬病ウイルスを効率よく細胞に感染させる方法やその培養方法などの技術支援も行った。

その結果、輸入した「CVS-11株」を増やすことに見事成功した。

技術支援は今後も続けるという。

 

情報元:トピックス2019-037/お知らせ|国立大学法人 大分大学

 

今後、狂犬病により亡くなるフィリピン人は減っていくだろう。

素晴らしい成果である。

 

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