NTTドコモは20日、次世代の通信方式「5G」が体験できる「5Gプレサービス」を開始した。
令和2年春から開始される「5G商用サービス」を体感してもらうための施策だという。同サービスの通信速度は現在のサービスと比べ、数10倍と格段に速くなる。
5Gプレサービスは、以下のドコモショップで体験できる。
・ドコモショップ丸の内店(東京都千代田区)
・d garden五反田店(東京都品川区)
・ドコモスマートフォンラウンジ名古屋(名古屋市中区)
・ドコモショップグランフロント大阪店(大阪市北区)
また、「ラグビーワールドカップ2019」の8会場のスタジアムや、同大会のライブビューイングイベントを開催しているベルサール汐留(東京都港区)でも体感できる。
NTTドコモは今後、多くの人が5Gに触れる機会を増やしていきたいとしている。
5Gプレサービスを行っているドコモショップでは、スマホ(ソニー、サムスン、LG)で、5Gを体験できるという。
5Gに対応した無線LANルーター(シャープ)も展示されている。
体験者した人の話では、現在使用しているスマホと使い勝手は大きく違いはないという。ただ、You Tube などの動画に関しては、固まることなく快適に視聴できた。
また、LG製のスマホは2画面表示になっており、斬新だったとも。
5Gとは、"5th Generation"の略で、日本語にすると「第5世代移動通信システム」。
令和元年9月現在、スマホで使用されている通信方式は4Gが大半。ガラ携は3G。
5G商用サービスは、今年4月に米国と韓国で開始されたのを皮切りに、EUの一部の国でも始まっている。日本では来年春から、NTTドコモを始め、主要な携帯電話事業者がサービスを開始する予定。
5Gの主な特徴は、①通信速度が格段に上がる、②同時接続数も増える、③遅延が少なくなる、の3つ。
4Gの通信速度は100Mbps~1Gbps程度だが、5Gでは最大100Gbpsとなり数10倍~100倍ほど早くなると予測されている。4Gなら10秒かかるデータ通信が、0・1秒未満で可能となる。ネット動画を見る人はその速さをすぐに実感できるだろう。
同時に様々なものをネットに接続することも可能となる。将来的には冷蔵庫やエアコン、車なども接続することになるといわれている。ただ、どのような事ができるようになるのか、正確にはわからない部分も多い。
遅延が少なくなることでリアルタイムにデータの送受信できるようになり、音や画像がズレることが少なくなる。遠隔地からのロボットにより手術などは、すでに計画されている。意外と思う方も多いだろうが、現在でも人がやるよりロボットがやった方が上手くできる手術もある。
5Gが実用化されることにより、私たちの生活にどのような変化があるのかは、現時点では正確にはわからない。
ただ、ネットの利便性が向上することは間違いない。新聞やテレビなどのオールドメディアの力も衰えていく。
日本にとっては良いことである。