国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が8日午後、再開した。
同企画展は8月1日より、愛知県美術館ギャラリー(愛知芸術文化センターの8階)で行われていたが、展示作品に問題があるとして批判が殺到。8月3日を最後に中止されていた。
企画展「表現の不自由展・その後」には、16作家の23作品?が展示されている。公共の文化施設で展示不許可になった作品?を集めたという。
「遠近を抱えてPart II」は、昭和天皇の御真影をガスバーナーで燃やし、最後にその灰を踏みつける映像である。
「平和の少女像」は、韓国の戦時売春婦詐欺(従軍慰安婦)を象徴する少女像である。
「焼かれるべき絵」は、軍服姿の昭和天皇とみられる銅版画である。全体の1/3ほどが燃やされており、顔の部分が剥落している。
「気合い100連発」は、円陣を組みカメラに向かって100の言葉を叫ぶという映像である。震災後に現地で出会った若者たちという設定らしい。彼らの叫んでいる言葉のなかに、東北を揶揄する表現が含まれている。
不自由展の東北揶揄
— nanasa (@77nanasa3) October 8, 2019
1:43~
放射能が出てるよ!(Radiation is leaking)
放射能最高!×3回(Radiation is great)
放射能最高ですか?(Is Radiation great?)
放射能最高なんですか?(Is radiation really great?)
もうちょっと浴びたいよ!(I wanna take it a bit more)https://t.co/4HhCgJN0QJ
企画展の再開にあたり、多くの抗議がきている。
筆者が午後4時ごろに電話した時には、200件近い電話がきていると言っていた。
「表現の不自由展・その後」は、厳戒態勢のなかで再開された。
この日の入場は2回にわけ、入場者数を各回30名に制限した。鑑賞時間も制限され、1回目は午後2時10分~午後3時10分、2回目は午後4時20分~午後5時とされた。
今後も制限するか否かは未定だという。
来場者が入場する際には、金属探知機による身体検査が実施された。
展示されている作品?の写真撮影は禁止となった。
Twitter や Facebook などのSNSでの拡散防止対策だという。
「表現の不自由展・その後」の関係者は、SNSで情報が拡散されると困るようだ。