天皇陛下が御即位を公に宣明なされる「即位の礼」の中心儀式「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」が22日午後1時から、皇居で行われる。
儀式の模様は、政府インターネットテレビでライブ中継される。
即位礼正殿の儀には約2000人が参列する。
海外からは174カ国の王族や国家元首、連合国(国連)や欧州連合(EU)の代表者など約400人が参列する。
国内からは、安倍総理など三権の長や国会議員、知事など約1600人が参列する。元号「令和」の考案者とされる中西進氏も参列する。
天皇皇后両陛下は同日夜、海外からの来賓らを招いた「饗宴の儀(きょうえんのぎ)」にも臨まれる。
同日予定されていたパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」は、台風19号の甚大な被害を考慮し、11月10日に延期された。
10月22日は今年に限り「国民の祝日」となる。
「即位礼正殿の儀」の宮殿配席図(左)と天皇皇后両陛下・皇族殿下のお出まし経路、原典:首相官邸
「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」は、天皇陛下が御即位を公に宣明なされ、国内外の代表がお祝いする儀式である。
皇居・宮殿(天皇・皇族が居住するところ)で最も格式の高い「松の間」で行われる。
今回の儀式では、天皇皇后両陛下が皇居・宮殿「松の間」にお出ましになられる際の経路を、昭和期の即位礼まで行われていた伝統的な経路に戻す。
一方、多数のモニターを活用することにより、参列者は離れていても儀式の模様を把握することできるようになっている。政府インターネットテレビではライブ中継を行う予定。
皇室の伝統を復活させながらも、最近の科学技術を使った工夫がなされている。
平成の「即位礼正殿の儀」で御装束を着用なされた上皇上皇后両陛下、出典:Wikipedia
午後1時、天皇陛下は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」という重要な儀式の際に着用する束帯装束に身を包み、「高御座(たかみくら)」と呼ばれる玉座に昇段される。
この時、歴代天皇に伝わる三種の神器のうち天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)の複製品と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、公務で使われる天皇の印章「御璽(ぎょじ)」、国の印章「国璽(こくじ)」を従者が捧持し、高御座の案上に奉安する。
続いて、十二単姿の皇后陛下も「御帳台(みちょうだい)」と呼ばれる御座に昇られる。
陛下は高御座から、御即位を公に宣明なされる「お言葉」をお述べになられる。
その後、安倍晋三総理がお祝いの「寿詞(よごと)」を述べて万歳三唱し、参列者も唱和する。
儀式は30分ほどで終了する。
明日は国民挙ってお祝い致しましょう。