来年秋に開催される展覧会「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」のプレイベント「百代の過客(かきゃく)」が、広島県・百島(ももしま)で開催されている。「百代の過客」は、企画展示と連続対話企画からなる。
企画展示には、「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」に出展した作家の作品?も展示されている。昭和天皇を揶揄していると感じるものもある。期間は10月5日~12月15日の土日祝日のみで、百島の福田港近くの4カ所で行われている。
連続対話企画はアーティストや研究者達と対話するイベントで、計3回(10月1回、11月2回)行われる。
主催は「NPO法人 ART BASE 百島」と「ひろしまトリエンナーレ実行委員会」。助成は朝日新聞文化財団など。
「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」全体の予算は、こうした企画展も含め約2億6400万。広島県と尾道市、三原市が負担金を拠出する。文化庁からの助成金も受ける。
広島県庁の担当部署・観光魅力創造グループ(082-513-3392)には、多くの抗議の電話がきているという。
筆者も電話し、なぜ許可を出したか問いただしたところ、企画展「表現の不自由展・その後」に出展された作品?が展示されることは、企画の段階では、わからなかったという。
YouTuber の KAZUYA氏は、「百代の過客」の企画展示を実際に見に行き、その内容に関する動画を公開している。
同氏が見学したのは、「アートベース百代」という閉校となった中学校舎を再活用し、アートを展示をしているところである。
入口で個人情報を求められ、写真撮影は禁止だったという。
1階の受付近くには、大浦信行氏の『遠近を抱えて』があったという。昭和天皇の御真影と女性のヌード写真などを組み合わせたコラージュ版画だ。昭和61年に美術展「86富山の美術」に展示され、問題となった作品?である。
2階には、小泉明郎氏の『夢の儀礼─帝国は今日も歌う─』という20分ちょっとの動画作品?があったという。これには、反天皇制運動連絡会(反天連)が沿道に集まった保守派の人たちから非難された時の映像が、主人公の目線で使われている。「反天連」がどういう団体か知れば、この作品?がどういう性質のものか理解できるだろう。
筆者は芸術のことは全くわからない。
自虐史観に染まっていない日本人なら、筆者と同意見だと思う。
このような作品?を、公金を使って行われる展覧会に出展させるべきではない。