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琉球大学、ウミクワガタのメスはオスがいないと大人になるのを延期

琉球大学の広瀬裕一教授らの研究グループは、ウミクワガタのメス幼生はオスがいないと成体に変形するのを一時延期することを明らかにした。

 

動物の子が親と著しく違う形をしている場合、子を「幼生(ようせい)」、親を「成体(せいたい)」と呼ぶ。成体は子を産み増やすことができるほど十分に発育した状態。

カエルを例にとると、オタマジャクシは幼体、カエルは成体となる。

 

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ミナミシカツノウミクワガタ、 オス成体(左)、メス成体(中央)、幼生 (右)、出典:Wikipedia

 

ウミクワガタとは、等脚目ウミクワガタ科に属する海産甲殻類の総称である。「クワガタ」という名がついているが昆虫ではなく、ダンゴムシフナムシに近い。

ほとんどの種は全長1cm以下。

オス成体は大顎を持つ。幼生期は見た目にはオスとメスの区別がつかない。

 

ウミクワガタの幼生は吸血や天敵から逃れるためによく泳くが、成体は活発には動かない。3度目の脱皮時に成体へ変態する。成体へ変態したウミクワガタは何も食べず、幼生期に吸った血のみを栄養源としている。

ウミクワガタのメスは一生で1回しか繁殖する機会がなく、子を産んだ後すぐに死ぬ。一方、オスは死ぬまでに複数のメスと繁殖することが可能。

 

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ウミクワガタの生活環、原典:Wikipedia

 

ウミクワガタの幼生を1個体ずつ単独で飼育すると、オスは1週間ぐらいで成体に変態する。メスはなかなか変態せず平均で1ヶ月ぐらい幼生のままで、変態しないで死んでしまう幼生もあった。

 

今度は、メス幼生をオス幼生やオス成体と一緒に飼育すると、平均18日(最短で8日)でメス成体に変態した。つまり、メス幼生はオスが近くにいる時といない時で、幼生の期間が大きく異なる。

 

研究グループによると、他の甲殻類でも「メスの変態延期」報告例があるが、延長可能な幼生期間は数時間から3日程度だという。2週間以上の変態延期の発見は今回のウミクワガタが初めて。

ウミクワガタの繁殖様式では、メスは生涯に1度変態直後の短期間にしか繁殖できない。一方、オスは複数のメスと繁殖が可能である。

繁殖を成功させるため、このように進化したと考えられるという。

 

情報元:Larvae of female Caecognathia sp. (Isopoda: Gnathiidae) are attracted to male adults and prolong their larval phase in the absence of males | Journal of Crustacean Biology | Oxford Academic

 

雌雄異体(オスとメスがある生物)の生物には、オスにはメスが、メスにはオスが必要である。

ヒト(ホモ・サピエンス・サピエンス)も例外ではない。

 

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