国立がん研究センターは15日、「地域がん登録 全国がん罹患モニタリング集計」の最新情報をホームページ上に公開した。
5年相対生存率は全がんで64・1%と、平成18~20年の前回調査と比べ2・0%向上した。
性別では、男性が62・0%、女性が66・9%。
部位別では、最も高いのが前立腺で99・1%、最も低いのは膵臓(すいぞう)で8・5%。
1番患者の多い大腸は71・4%、次に多い胃は66・6%、3番目に多い肺は34・9%だった。
作成:素人が新聞記事書いてみた
5年相対生存率とは、「がん」と診断された人のうち5年後に生存している人の割合を、平均的日本人の5年後生存率と比較したもの。
「100%に近いほど治りやすいがん」であることを意味する。
今回の5年相対生存率の集計対象は59万1778症例で、0~99歳。平成21~23年の3年間にがんと診断された人。
各府県の全ての医療機関が対象となる「地域がん登録」のデータのうち基準を満たした22府県より。
5年相対生存率
全がん 64・1%
男性 62・0%
女性 66・9%前立腺 99・1%
乳房 92・3%
子宮体部81・3%
子宮頚部76・5%
ぼうこう73・3%
大腸 71・4%
胃 66・6%
食道 41・5%
肝臓 35・8%
肺 34・9%
膵臓 8・5%
膵臓(すいぞう)が8・5%と非常に低いのは、早期発見が難しいため。
がんの進行度を3段階に分けると、がんが臓器や組織にとどまっている早期は全体で92・4%。周辺へ広がった中期は58・1%、離れた部位にも転移した段階では15・7%に下がった。
情報元:地域がん登録 全国がん罹患モニタリング集計 2009年から2011年 診断症例 5年相対生存率 最新全国推計公表|国立がん研究センター
現在、がんは早期発見・早期治療で多くが治る病気である。昔、がんは100%に近い確率で死ぬ病気だった。
ある程度の年齢になったら、がん検診は定期的にするようにした方がいい。
がんは特別な病気ではないのだから。