米海軍太平洋艦隊は22日、新型レーザー兵器システムの実験を実施し成功したと発表した。
実験時の画像と動画は公開された。
新型レーザー兵器の実験をする揚陸艦「ポートランド」、出展:Commander, U.S. Pacific Fleet
揚陸艦「ポートランド」に新型レーザー兵器システムを搭載、無人航空機にレーザーを照射し、無効化することに成功した。
レーザーは、動作物質に固体材料を用いる「固定レーザー」タイプ。出力については公表していない。
太平洋艦隊は今月16日、太平洋上で実験を行った。詳しい海域については公表しなかった。
ポートランドの船長は声明で、「(今回の実験が)将来の武器システムへの道を開いた」と述べた。
情報元:USS Portland conducts Laser Weapon System Demonstrator Test | Commander, U.S. Pacific Fleet
Twitter等のSNSに公開された動画には、無人機が燃えているような映像があった。
— U.S. Pacific Fleet (@USPacificFleet) 2020年5月22日
米海軍はすでにレーザー兵器システムを試験運用しており、今回もので2つ目。
最初のものは、揚陸艦「ポンス」に搭載されており、出力は30キロワットほど。
英国のシンクタンク「国際戦略研究所」によると、今回、実験されたレーザー兵器は、出力150キロワットほどだという。かなり強化されている。
米海軍は将来的に、レーザーでのミサイル破壊を想定している。現在は出力300キロワットを目標に研究を行っている。
この調子で研究が進めば、数10年後にはアニメに出てくるようなレーザー兵器が登場するかもしれない。なお、実際のレーザーは射出しても音はしない。
日本も、技術開発で遅れをとってはならない。