インフルエンザ患者数(推計)が、2019-20年シーズンは728.5万人だったことがわかった。
2018-19年シーズンより、480万人以上減少した。正確な比較ができる過去5シーズンで最少。
国立感染症研究所(NIID)が情報を公開した。
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症である。A型、B型、C型、D型の4種類に分けられる。
A型とB型はヒトに感染し流行を起こしやすい。D型はヒトには感染しない。
日本では、11-5月に流行することが多く、ピークは1-3月。1シーズンの感染者は1,000万人前後。
過去5シーズンのインフルエンザ患者数(推計)、作成:素人が新聞記事書いてみた
国立感染症研究所(NIID)は、毎年 11-5月ころにかけ、インフルエンザ患者数の推計を公表している。
全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関を受診したインフルエンザ患者数を、週ごとにまとめ、患者数を推計している。
都道府県や各保健所の地域が基準値を超えた場合には、インフルエンザ流行レベルマップに「注意報」や「警報」を出し、注意を呼びかけている。
過去5シーズンのインフルエンザ患者数(推計)
・2015-16年: 991万人
・2016-17年:1,046万人
・2017-18年:1,458万人
・2018-19年:1,209.9万人
・2019-20年: 728.5万人
なお、「2018-19年」より推計方法を変更している。「2015-16年」「2016-17年」「2017-18年」の患者数は新推計法に変更したもの。
今シーズンは早い時期から流行が始まり、12月までの患者数は昨シーズンを上回るペースだった。
しかし、患者数が急増する年始になってもほとんど増加せず、1月中旬~下旬は昨年の約3分の1ほどと極めて少なかった。
結果、シーズン通しての患者数は、過去に例がないほど減少した。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大により、手洗いやマスク着用等の対策が徹底して行われたこと。12月末から1月末まで絶対湿度が高かったことが、主な原因と思われる。
インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は、共にウイルスが感染して起こる感染症である。
基本的な予防法は同じだ。
インフルエンザは、一人一人が注意をすれば、患者数をかなり少なくすることができる。
この事実を多くの国民に知ってほしいものである。