素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

学術会議の会員任命拒否が、なぜ「学問の自由」に反するのだ?

令和2年10日1日、しんぶん赤旗は「日本学術会議が推薦した会員候補のうち数人を菅義偉首相が任命しなかった」と報道した。

「学問の自由に介入する首相の姿勢が問われる」などとして、批判を始めた。

 

同日中に、日本学術会議が推薦した会員候補は105人で、うち6人が任命されなかったことが明らかとなる。

しんぶん赤旗に続き、朝日新聞毎日新聞などの左派系メディアも、菅義偉総理への批判を始めた。

 

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日本学術会議庁舎(東京都港区)、出典:Wikipedia

 

日本学術会議内閣府特別の機関である。

科学者の代表機関として、科学の向上発達を図り、行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させることを目的とする。

内閣総理大臣が所轄し、その経費は国の予算で負担されるが、活動は政府から独立して行われる。

令和2年度予算は約10億5000万円。

 

日本学術会議は、会員210人と、連携会員約2000人などで構成される。

会員は特別職の国家公務員、連携会員は一般職の国家公務員。共に、任期は6年で、3年毎に約半数が入れ替わる。

会員は内閣総理大臣から任命され、連携会員は日本学術会議会長から任命される。

 

会員任命は前回まで、日本学術会議が「事前にポストの数を超える名簿」を官邸に提出していた。

しかし、今回、日本学術会議は前例を無視し、官邸からの「事前の名簿提出の要望」も無視していた。事前のすり合わせなしに、ポストの数と同数の名簿を提出した。

結果、6人が任命拒否された。

詳しくは下のYouTubeの動画で、さささのささやんさんが解説している。

 

www.youtube.com

 

日本学術会議の会員任命拒否に関して、左派系メディアや左派政党議員などが批判している理由は以下の3つに集約される。

  1. 学問の自由に反する
  2. 違法行為
  3. 拒否の理由を示せ

 

1番多い理由は「学問の自由に反する」というものである。しんぶん赤旗が最初に批判したときも、この点を指摘していた。

当記事では、この点に関してのみ指摘する。

 

「学問の自由」というのは、日本国憲法にある言葉である。

日本国憲法第23条
学問の自由は、これを保障する。

 

通説では、「学問の自由」の内容は以下の4つとされる。

  1. 学問研究の自由
  2. 学問研究結果の発表の自由
  3. 大学における教授の自由
  4. 大学の自治

学問研究の自由は、研究する内容は自由ということである。ただし、反倫理的なものは一定の制限があると考えられている。

学問研究結果の発表の自由は、研究の結果を自由に発表できる権利のことである。研究の成果は発表されることにより初めて価値を持ち、発表できなければ無意味である。

大学における教授の自由とは、大学において教授が教える自由である。小学校、中学校、高校で教師に、教授の自由が認められるか否かは見解がわかれる。

大学の自治とは、大学の内部行政(人事や施設・学生の管理)に関して、大学の自主的な決定に任せ、国などによる干渉は許されないというものである。

 

学術会議の会員任命拒否が、なぜ「学問の自由」に反するのだ?

「学問の自由」という言葉で批判するのは、見当違いも甚だしい。

むしろ、学問の自由に反した行動をしているのは、日本学術会議の方である。

 

北海道大学の奈良林直名誉教授は今月5日、国家基本問題研究所に「学術会議こそ学問の自由を守れ」と題する寄稿をしている。

北海道大学は平成28年度、防衛省の安全保障技術研究推進制度に応募し、微細な泡で船底を覆い船の航行の抵抗を減らす研究が採択された。

この研究は自衛隊の艦艇のみならず、民間のタンカーや船舶の燃費が10%低減されるという画期的なものだった。

学術会議はこの研究を「軍事研究」と決めつけ、平成29年3月24日付の「軍事的安全保障研究に関する声明」で批判した。

学術会議からの事実上の圧力で、北海道大学は平成30年に同研究を辞退した。

情報元:【第724回】学術会議こそ学問の自由を守れ « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 

日本学術会議は昭和24年に設立された。設立にはGHQ連合国軍最高司令官総司令部)が関わっていた。

日本学術会議は過去3回、「軍事研究」に反対する声明を出している。

軍事研究により開発され、民生用技術として発展した例は多い。インターネット、コンピューター、GPS(全地球測位システム)、電子レンジ、自動ドア、腕時計、ティッシュペーパー...

 

過去の行動をみる限り、日本学術会議は左翼思想の強い権威的圧力団体である。

そして、「学問の自由」に反する組織だ。