米国航空宇宙局(NASA)は 26日、月面の「太陽光が当たる場所」に水が存在することを初めて確認したと発表した。
月に水が存在することは既に確認されていたが、太陽光の当たらない場所のみだった。
NASAによると、水は月面全体に分布している可能性があるという。
地球から見た月、黄色い丸で囲まれた部分が「クラビウスクレーター」
今回、月面で水の存在が確認されたのは「クラビウスクレーター」という場所。
クラビウスクレーターは、月の南半球にある最大級のクレーター。直径約225km。地球からも見ることができる。
飛行中の SOFIA、出典:NASA
水を発見したのは、成層圏赤外線天文台(SOFIA)である。NASAとドイツ航空宇宙センターの共同プロジェクト。
ボーイング747を改造した機体に、赤外線観測用の2.5m反射望遠鏡を搭載し、観測を行うことができる。
最高、高度約1万4000メートルでの観測が可能。
SOFIAは、水分子特有の波長を検出した。
解析の結果、土壌1立方メートルあたり約350ミリリットルの水があることがわかった。
今回発見された水の量は、サハラ砂漠全体にある水の100分の1程度。
NASAは「アルテミス計画」への利用を検討している。
アルテミス計画とは、月の有人探査計画。2024年までに「最初の女性と次の男性」を月面に着陸させることを目標としている。
アルテミス計画では、月の資源を利用する。
情報元:NASA’s SOFIA Discovers Water on Sunlit Surface of Moon | NASA
今回発見された水の量は少ないが、朗報であることは間違いない。
夢のある話である。