平成29年(2017年)9月3日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は6度目の核実験を行った。
北朝鮮の国営放送・朝鮮中央テレビは同日、「大陸間弾道ミサイル搭載のため、水爆実験に完全成功した」と発表した。
以降、北朝鮮は核実験を行っていない。
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は昭和23年(1948年)9月9日、建国を宣言した。この頃より、北朝鮮は核兵器の保有を望んでいたとみられる。
昭和31年(1956年)には2回に渡り、旧ソ連のドゥブナ合同原子核研究所に数人の科学者を派遣。昭和39年(1964年)には原子爆弾を保有した支那に支援を要請したが、拒否された。
昭和60年(1985年)に核拡散防止条約(NPT)締約国となり、平成4年(1992年)には国際原子力機関(IAEA)との保障措置協定を締結した。
北朝鮮は核開発疑惑を持たれ査察要求されたが、これに反発。平成5年(1993年)3月に脱退を表明。
この後、北朝鮮はNPTにとどまることで米国と合意したがこれを破棄。平成15年(2003年)1月にNPTから脱退を通告した。
核拡散防止条約とは、米国・支那・英国・フランス・ロシアの5か国以外が、核兵器を保有することを禁止する条約である。
正式名称は「核兵器の不拡散に関する条約」、略称は「NPT」という。
同条約に参加している国は約190ヵ国。非参加国はインド、パキスタン、イスラエル、南スーダン。脱退国は北朝鮮のみ。
北朝鮮は現在まで、6度の核実験を行っている。全て、咸鏡北道吉州郡豊渓里付近の地下で行われた。
1度目と2度目の実験は長崎に投下された原爆と同タイプのプルトニウム原爆、3度目は広島と同タイプのウラン原爆。
4~6度目の実験を北朝鮮は水爆としている。ただし、4回目と5回目は水爆ではないとの見解もある。
北朝鮮が初めて核実験をしたのは、平成18年(2006年)10月9日。
爆発による地震の規模はM4.1、推定出力はTNT換算で0.5~1キロトンだった。広島に投下された原爆が15キロトン、長崎原爆は21キロトン。
その後、北朝鮮は6度の核実験を行った。
- 平成18年(2006年)10月9日
- 平成21年(2009年)5月25日
- 平成25年(2013年)2月12日
- 平成28年(2016年)1月6日
- 平成28年(2016年)9月9日
- 平成29年(2017年)9月3日
北朝鮮は平成29年(2017年)9月3日、咸鏡北道吉州郡豊渓里付近の地下で6度目の核実験を行った。
爆発による地震の規模はM6.1、推定出力は160キロトン。広島に投下された原爆の10倍を超える威力。
北朝鮮の核開発は成功した。
北朝鮮は核開発だけでなく、日本人拉致も行っている。その他にも...
日本の近くにはこういう国があるのだ。日本人はこの事実から、目を背けてはいけない。