ドイツ海軍のフリゲート艦「バイエルン」が5日、東京国際クルーズターミナル(東京都江東区)に寄港した。
ドイツ海軍艦艇の来日は約20年ぶり。
日本と防衛協力することにより、覇権主義を強める支那を牽制するのが狙いだ。
ドイツは長年、アジアにおいては支那を重視する外交を展開していた。
しかし、支那の海洋進出や、新疆ウイグル自治区や香港などでの人権状況などに対し、国内から非難の声があがっていた。
このため、昨年9月、外交方針を転換した。
ドイツ海軍のフリゲート艦「バイエルン」は今年8月、ドイツを出航した。
8月にアフリカ・ソマリア沖のアデン湾で、翌9月にインド洋東方で、今月4日と5日に関東南方海域で、海上自衛隊の護衛艦と共同訓練を行った。
「バイエルン」は今月12日まで東京にとどまり、その後、日本や米国など5か国から計20隻の艦船が参加する共同訓練に加わる予定。
また、11月中旬以降、ドイツ軍としては初めて北朝鮮籍船舶の「瀬取り」監視活動も行う。
12月には、支那が軍事拠点化を築いている南シナ海も通過する。ただし、台湾海峡は通過しない。
関東南方海域で海上自衛隊の護衛艦と共同訓練をする、ドイツ海軍のフリゲート艦「バイエルン」(奥)、出典:海上自衛隊
欧州主要国は最近、日本との連携の動きを強めている。
今年5月にはフランス海軍の艦艇「ジャンヌ・ダルク」が、9月には英海軍の空母「クイーン・エリザベス」が来日している。
これは筆者個人の見解だが、ドイツは日本や米国側についてたのではなく、中立的な立場に近いと思う。
支那はドイツにとって、最大の貿易相手国である。この関係を簡単に切れるはずがない。
現時点では、ドイツを過度に信用しない方がいいと思う。