岸田文雄総理とオーストラリアのスコット・モリソン首相は6日、日豪円滑化協定に署名した。署名式はテレビ電話形式で行われた。
モリソン首相は「日本はオーストラリアにとって、アジアで最も密接なパートナーとなっております」と述べた。その上で「現在のように急速に複雑な形で世界が変わっていく中、協定は極めて重要なものになります」と指摘した。
岸田総理は「日本と豪州は基本的価値を共有する特別なパートナーです。また、日米豪印での協力を含め、自由で開かれたインド・太平洋に向け協力する同士国でもあります」と述べた。
情報元:日豪円滑化協定署名式-令和4年1月6日|政府インターネットテレビ
日豪円滑化協定への署名を見せる岸田総理と、オーストラリアのモリソン首相
日豪円滑化協定の正式名称は「日本国の自衛隊とオーストラリア国防軍との間における相互のアクセス及び協力の円滑化に関する日本国とオーストラリアとの間の協定」と言う。
日豪の一方の国の部隊が他方の国を訪問して協力活動を行う際、その手続や部隊の地位等を定める協定である。
具体的には、部隊の船舶や航空機などが出入国する際の手続きが簡素化される。隊員はビザなしで入国できる。また、事故や事件が起きた場合の対応なども定めてある。
自衛隊は既に、オーストラリア軍との共同活動を実施しているが、今後は円滑に行えるようになる。
日本がこのような協定を結ぶのは、米国との日米地位協定に続き、オーストラリアが2カ国目。
日本とオーストラリアは「同盟」に近い状態となった。同盟との違いは、他国からの武力攻撃に共同対処する「安全保障条約」が無いくらいだ。
日本とオーストラリアの協力が進んだのは、支那の脅威に対抗するためである。
安倍内閣が平成27年に成立させた「平和安全法制」の成果が本格的にでてきた。