岸信夫防衛大臣は20日、海底火山の大規模噴火で被害を受けたトンガ王国を支援するため、国際緊急援助活動の実施を命令した。
同日夜、航空自衛隊のC130輸送機2機が緊急支援物資の飲料水を積み込み、小牧基地から出発した。
なお、物資等の準備が整い次第、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」も現地に向けて出港させる予定。
今月15日、トンガ王国の首都ヌクアロファから約70キロ北にある「フンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山」が噴火した。
トンガ王国政府などによると、19日までに確認された被害は、死者3人、被災者10万人超、家屋倒壊150戸。
20日午後、小牧基地(愛知県小牧市)では、JICA(国際協力機構)が用意した計5トン分のペットボトル入り飲料水が、C130輸送機2機に搬入された。
午後10時前、PCR検査で新型コロナウイルス陰性と確認された隊員を乗せ、輸送機2機は相次いで離陸した。まずは、拠点を置くオーストラリアに向かった。
輸送艦「おおすみ」も準備が出来次第、呉基地(広島県呉市)からトンガ王国に向かう。
火山灰を除去するための高圧洗浄機やリヤカー等の支援物資に加え、陸上自衛隊のCH47輸送ヘリコプター2機も載せる。
今回派遣される自衛隊員は、計300人ほどになる見込み。
自衛隊の国際緊急援助活動等は、今回で24回目となる。
災害や戦争が起きた時、最も頼りになるのは軍隊である。自衛隊は国内法では軍隊ではないが...
今回派遣される自衛隊員全員が、無事に帰ってきますように...